「消息(森川許六宛)」

松尾芭蕉

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作家名
松尾芭蕉
作品名
「消息(森川許六宛)」
寸 法
本紙:55.0×40.7 cm
総丈:132.5×51.0 cm
手 法
紙・墨
制作年
元禄6年(1693年)4月23日
備 考
本紙右下裏面に宛先、許六、「はせを」記載。
※1 桃隣・・・天野桃隣(?~享保4(1720 年))伊賀国(三重県)
上野の人。松尾芭蕉の従弟(いとこ)とも、盟友(めいゆう)ともいわれる。
※2 嵐蘭・・・松倉嵐蘭(正保4(1647 年)~元禄6 年(1693 年))
江戸浅草に住んだ。延宝期以来の芭蕉俳人。
※3 杦風・・・杦山杉風(すぎやまさんぷう)(正保4(1647 年)~享保17(1732 年))
芭蕉十哲の一人。幕府に魚類を納める、いわゆる納屋を営む。屋号は鯉屋。芭蕉の最も古い門人で、芭蕉の援助者でもあった。
解 説
【読み】
【一紙】
   尚〻腹痛少〻きミわるく御座候而
 御細翰辱拝見先日賛共
前後文章つゝき兼候
 短尺くるしからす思召之由無是非候
且又□若之一章更〳〵
 今明可参旨被仰候一昨より両客
とりあへぬ事共ニ而御座候間重而
 逗留降こめられ候もの共御座候て
久つゝき引直し改可申候
 殊之外草臥候故か今暁より腹痛
他見候共其断り御尤奉存候
 致異見申達舗団ニ伏罷有候
 惣而腹痛持病にてあしく致候へハ
 つよく成申事も御座候故用心致罷有候
 其上今夕桃隣《(天野)》初会ニ候間
 少之間見舞候へと申明朝小田原町
 辺□を約束筈たかハぬやうにとて
 二三日此かた唯今まて四五度は□〻
 逢申候へハ腹痛保養何とそ桃隣と
 存候近比〳〵御残多千懐難尽奉存候
 明暁より取込候間明日明後日も 得
 参上申ましく候然はもはや参
 義難成候間其辺参事御おもひ
 きり可申候廿六日も深川の

【二紙】
末共《(廿)》四五丁ほと東之方へ参筈ニ約致置候
若廿六日御出可被成候ハヽ是を指のへ可申候
御在所より百人一首図参候よし不遂
一覧残念之至ニ存候嵐蘭《(松倉)》も昨日
見え申候何とそ御暇乞申度と返〳〵に
被申候
荘子之絵御神文にて被仰下先以
辱然らハより堂□をとり候而
重而進候可任候愚意ニハ重而書
申候ハヽ今少出来し可申様ニ存候故
先書申進之候
絵式《(色》帋《紙)》も大かたかゝせ申候二三日中ニ
皆〻埒明可申候
杦風《(杉山)》押画見せ申扨〻辱よし
驚入たるものと拝見候殊之外悦難啓候
早〻御立折節閑□普請出来不致
御茶にても得進之不申と残念かり申候
節句まてニハ普請も出来可申よし候へ共
其比別而御取込可成候貴君へも廿六七
之間にても参候而くるしかるましく候ハヽ
いかほとせはき所にてもくるしからす候間
御見舞可申程其内便り達可致候以上
 卯月廿三日
(端裏ウハ書)許六様      はせを


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